自分のいままでの人生を振り返ると10年に一度くらいの頻度でものすごくはまる小説家がでてくるのですが、
30代になり2年が経過したところでまたでてきました。(ちなみに10代は太宰治、20代は村上春樹という超ベタなものでした)

中村文則さんです。
アメトークをはじめ様々なところで様々な著名人が紹介しているのでご存知の方も多いと思います。

ほぼすべての著作を読んだんですが、世界観は一貫して「暗い・重い」。
万人におすすめできるようなものではないのですが
芥川や太宰、カミュやドストエフスキー(どれも対して理解はできていないのですが)の影響をどことなく感じる作風です。

初期作品はひたすら思考の流れを追っていくようなものが多く純文学らしさがあり、中期作品から(掏摸以降)ストーリー性が一気に出てきて
物語としての面白さを兼ね備えたものになっています。

とりあえず今後10年間は彼の作品を中心に小説を読んでいけば間違いないな、と思うくらいはまっています。